商品を輸送する際、商品によっては温度管理が必要なものがあります。食品類、ワインや日本酒などの飲料類、医薬品類など温度変化によって、味が悪くなったり、劣化してしまい商品価値がなくなってしまうものもあります。そうした温度にシビアな商品は定温輸送によって運搬されることが多いです。定温輸送において、その商品が造られた場所から、販売する店舗や使われる場所、末端顧客まで本当に温度管理がされているのか疑問に思う人も中にはいます。
実際に輸送途中に倉庫から、輸送トラックへ運ぶまでの間温度の高い場所に置かれたり、トラックで運搬中、仮眠休憩する際エンジンを止めて庫内温度が上昇していたりといろいろな要因で定温でなくなっている時間があることもあります。こうしたことを防ぐために、温度履歴を調査するところもあります。温度履歴とは、履歴データの残せる温度計を実際の商品と同じように荷物を梱包し一緒に運搬してもらう、温度の抜き打ちチェックです。運搬会社が温度履歴データを取り、クライアントに提出する場合もありますし、依頼した会社がチェックのために完全に抜き打ちで行ったり、医薬品などは毎回データを取る会社もあります。
この温度履歴チェックをすることで、どこで温度変化が生じているのかや、温度変化が生じた場合、その温度は商品に悪影響を及ぼす温度になっていないかが調査することができます。このデータで万が一悪影響を及ぼすデータの場合は運搬会社にデータとともに改善依頼する重要証拠品となります。