業務用冷蔵庫で欠かせないのが温度計センサーです

温度履歴は大事な品質データの1つです

鉄鋼業において温度履歴は大切な品質データです。鉄鋼とは鉄と炭素などの合金で、温度を高めていくことで結晶構造や性質などを変化させていきます。高温の状態から冷却する速度などを調節しながら冷却すると、引張や硬さなどの機械的性質を変化することが可能です。鋼を柔らかくする焼なましや、硬くする焼入れなどを行い調整していきますが、その際の温度履歴は大切なデータとなります。

鋼をねばくする焼戻しや、軟化のための低温焼きなましなど、目的やニーズに応じたさまざまな種類の熱処理を行います。熱処理は機械的性質を変化させたり、さびにくくしたり、表面性状や性質などを変えることが可能です。アイテム全体を対象にしたものや部分的な熱処理もあり、一般的に鉄鋼での熱処理と言うのは焼入れや焼戻しによって、機械的性質を調整することとされています。熱処理を専門業者などに下請けに出したり、依頼する場合が多く、この場合鋼種や規格、機械的性質など、クライアントのニーズに応じて熱処理を行います。

図面や仕様書などをベースに業者は作業を行い、温度履歴は提出が要求された場合、大切な品質データになります。熱処理後の品質は硬さや外観などで判定されるでしょう。ISO9001やJIS表示許可認定工場では作業手順や方法を標準化しているので、熱処理作業の手順はもちろん温度履歴や熱処理データなどの管理要領が規定されています。一般的に熱処理作業の有資格者がデータの審査を行います。

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