インターネットで見かけた奇妙なキーワードがあります。それがHACCPです。一体ハサップとはどういう意味なのでしょうか。これは英語の頭文字を集めたものですから、まずそれを調べなければなりません。
HACCPとは「Hazard(危害)」「Analysis(分析)」「Critical(重要)」「Control(管理)」「Point(点)」という言葉の略語で、日本語に続けると危害分析の重要管理点ということになります。食品工場で食品を製造する際に安全を確保するための管理手法や基準のことを言います。その管轄は厚生労働省ということで間違いありません。HACCPの正しい翻訳語は「食品の製造過程の管理の高度化に関する臨時措置法」ということですが、これは厚生労働省が翻訳しているので間違いありません。
その目的は食品の安全性の向上であることに間違いはないのです。そのために品質管理を徹底し、工場内で守るべきルールや基準を定めています。これは食品製造のガイドラインと称されていますが、いまほど食の安全性が重要視されている時代はありません。このように食の安全性が重視されるようになったのには理由があります。
お隣の中国で食の安全性が問題になったからに他なりません。このガイドラインを定めたのは厚生労働省ですが、その前に農林水産省で食の安全性を求める法律を策定しようとしていた時期があります。最終的に、この食の安全に関する法律が確定されたのは、農林水産省の協力があったからです。